【2023年6月号】Editor's Room
2023.05.05
編集より
「この子なの」と見せていただいた1枚の写真。
河原先生が一緒に暮らしはじめた犬のカボちゃんに、私は一瞬で心をつかまれた。
そのつぶらな瞳、甘えるような表情。さして犬に詳しくはない私が、時おり思い出してはうっとりとしていた。
しばらくして、先生からその子の暮らしぶりを伺った。
あの写真の愛くるしさとは別人(別犬)かと思われるような話に、辟易している先生には申し訳ないと思いつつ、思いきり笑ってしまった。
あの子が…と想像するだけで、そのギャップがおかしくてたまらなかった。
またしばらくして、先生が見せてくださったのが、その子がモデルのこの絵本。
また恋に落ちた。
「もしかしたら ぼくは いぬかもしれないな」と、ママは猫だけど自分は犬、そんなことには何の疑問ももたない、おおらかさ。
そして「ぼくのまんまで いいんだね」ーありのままの自分でいいー 自己肯定感。
その心の安らぎは、猫のママにたっぷりと愛されているからなのですよね。
そう、先生とカボちゃんそのままですね。(M.K)
▼先生の家に来てすぐのころのカボちゃん
▼制作初期のラフ(2021年11月)
▼こどものせかい2023年6月号
「ぼく もしかしたら」をみる