【2023年5月号】Editor's Room

2023.04.05   編集より

 

 5月はマリアさまの月。絵を描かれたシスター矢野滋子さんは、この絵本のマリアさまのように、いつも穏やかでにこやかに微笑んでいる方でした。
 修道院のアトリエを訪れると、ハーブのいい香りと清涼感につつまれ、コップにそっと活けられている小さな花、机の片隅に置かれている小枝や葉っぱ、窓に掛けられた小鳥の餌かご、絵や文字が描き添えられた空き箱……どれもがとても幸せそうな佇まいで、そこにある。「これ、みつけたのよ」とうれしそうに話されるお姿からも、ひとつひとつのことに丁寧に心を込められて大切にしているのが伝わってきました。
 アトリエから帰る時にはいつも、澄んだ空気をたくさん吸ったように不思議と安らかで清らかな気持ちになっていたのを思い出します。
 うれしさを感じる心は、自分だけでなく誰かをも幸せにするのですね。    (M.K)
 

 


◎ 文を書かれた佐久間彪神父はとても多才な方でした。
  その著作は文章や詩、翻訳だけでなく絵本の画など、多岐に渡ります。

▲ こちらは著作の一部です。クリックすると他の著作もご覧いただけます。  

 

 


 

▼こどものせかい2023年5月号
 『マリアさまの うれしいとき』をみる

 

 

◇作者のことば・プロフィール
  絵本づくりの仕事場より 
 

◇この絵本をもっとあじわう
  片柳弘史神父とよむ こどものせかい
 

 

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