【2024年12月号】絵本づくりの仕事場より/小西英子
ツリーを飾ったら、急に気持ちが華やいできました。もうすぐ、クリスマス! 街に出ると、きれいな光が輝く中に、お菓子やプレゼントがいっぱい溢れて、わくわくしてしまいます。おとなにはサンタクロースが来ないのは少し残念。でも、そのかわりサンタクロースになることができるんですね。さあ、贈り物は何にしようかな。毎日毎日、胸はずむ楽しい日々が続きます。
そして、ようやく迎えるクリスマスの日…。空に星がきらめく頃、世界は静かに表情を変え、澄んだ美しさに満ちてきます。クリスマスの夜に、やさしい人になりたいなと思ったり、いろんなことに感謝したりしたくなるのは、なぜなのでしょう。
楽しさと、聖なる美しさをあわせ持つクリスマス……。その不思議な魅力を描きたいと思いました。
(2004年『絵本づくりの仕事場より』の文章から)
▼小西英子(1958-2022)
京都市生まれ。京都市立芸術大学卒業、同大学院(日本画)修了。
主な絵本に『やっとあえた』『きょうはクリスマス』(以上、至光社)
『まるくて おいしいよ』『サンドイッチ サンドイッチ』『おべんとう』『カレーライス』『パパゲーノとパパゲーナ』『スプーンちゃん』『めん たべよう!』(以上、福音館書店)、「三つのオレンジ」(偕成社)、「うれしいうれしいしらせ」(サンパウロ)など多数。
▼こどものせかい2024年12月号
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