【2025年1月号】Editor's Room
くすはらさんに初めてお会いしたのは、いつ頃だったろう。童画家の会の集いで、懇意にしている絵本作家さんからご紹介されたのを覚えている。くすはらさんは、その会に入ったばかりで、まだ絵本のお仕事もさほどされていなかったように思う。それから毎年、その会でお会いするようになり、くすはらさんは絵本のお仕事がどんどんと増えていった。それと同時に、お会いするたびに、ご本人の輝きも増していかれた。オーラが出てくるというのは、こういうことなのかなと思った。
弊社でのお仕事はなかなかご縁が生まれず、ようやく叶ったのは2020年。その時もわくわく胸の高鳴る制作でしたが、今回もまた、すてきな絵本がうまれました。
完成した絵をお預かりして、細かい調整へむけてダミーブックを作る段階で、絵だけ、テキストだけ、を見た時に「あれ?どこか順番間違えたかな?」と一瞬思った。 が! PCの画像上で絵と文字を組み合わせていくと…わあ!すごい! その感動をうまく伝えられないけれど、絵に言葉をつけたのではなく、言葉に絵をつけたのではなく、その存在がともに凛とたちあい、交わり、互いの魅力を引き出しあっている。そう、まさに、絵本。
また、ラストへ向けて、一場面どうしてもテキストが落ち着かないところがあった。位置なのか、言葉の内容なのか、文字数なのか…と、私がもぞもぞしていると、くすはらさんから天のひと声。おお! 絵のトリミングを変えたら、大正解でした。どこの場面かは、ないしょ。そんな感動いっぱいの制作でした。 (M.K)
▼ 絵本のもととなった最初の"ダミーブック"。右上には2019年の日付が入っています。
▼こどものせかい2025年1月号
『な・み・だ』をみる
▼ 作者のことば・プロフィール
絵本づくりの仕事場より
▼ この絵本をもっとあじわう
片柳弘史神父とよむ こどものせかい
▼ 【園向け】
保育に役立つ絵本ガイドとダウンロードコンテンツはこちら
▼ WEBふろく「ちいさなひろば」へのアクセスはLINEがおすすめです。
特典として壁紙もプレゼント中!ぜひご登録ください。